1 計画の目的
私たちが暮らす桜ヶ丘地域は、道路整備や住宅地開発による良好な居住地環境が整備され、小中高校や病院、大型スーパーが揃うなど生活の利便性が高いため、地域外からの転入者が多く、人工は増加し続けています。しかし、転入人口が増加することで、様々な地域の方が混在し、独自の文化や風土が育たず、また地区の一体感や郷土愛も醸成されにくいという課題も抱えています。そして、近所付き合いの煩わしさ、価値観やライフスタイルの多様化からくる連帯意識の希薄化、そして桜ヶ丘地区でもやがて訪れる少子高齢化と人口減少などの社会構造の変化とともに課題は徐々に増していく事が予想されます。
本計画は、ますます地域コミュニケーションの持つ役割が大きく、重要なものになっていくなかで、今まで以上に桜ヶ丘地域の“連帯意識”と“地域力”を高めるとともに、将来を担う子ども達が郷土愛や誇りを持つことができるような地域づくりを住民が主体となって行っていくために策定するものです。
2 計画の期間
平成28年度から平成37年度までの10年間
※10年後の目指す地域増を創造し、その実現に向けて様々な活動を取り組みます。
3 地域づくり宣言
拓でゆけ 伸びゆく 桜ヶ丘の地
ここにくらす 私たちは 助け合い 支えあい 学びあい
豊かさと いきがいのある 人生を送るために
やさしさと ぬくもりのある 住みよい桜ヶ丘をみんなでつくりあげます
4 活動の基本方針
スローガン「信頼と 思いやりの心で 創ろう 桜ヶ丘」
自主性・民主性の尊重
住民全員が地域コミュニティの一員です。地域のさまざまなことに関心をもち、自ら考えてできること・感心なことをはみんなの知らせて、みんなで決めます。
地域資源の活用
地域の伝統や文化、そこに住む人々の活動など、今地域にあるたくさんの財産を大切に守り育て、これからの活動に活かします。
参画・協働の推進
地域の活動や運営は、女性などできるだけ幅広い人々が関わり、協力して行います。また、活動の支障となる古い考えや慣習は見直します。
5 施策・事業
事業の実施目標をそれぞれ短期(概ね2年以内)、中期(概ね5年以内)、長期(概ね10年以内)に設定し、できることから毎年度事業計画及び予算を含めて実施します。
1 総務広報部会
(1)まとまりがあり、顔の見える地域をつくろう!
自治会での加入率の低下により、これまで培ってきたコミュニティ機能は弱まり、地域の担い手も減少・固定化しています。地域を担う人材を育てるとともに、まちづくりに関心のある人々の活動を促し、時代にあったコミュニティのかたちをつくります。また、誰とでも明るくあいさつを交わし、思いやりと感謝の心で助け合える地域を目指します。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
自治会に加入しやすい雰囲気作り |
○ |
||
地域ぐるみの挨拶運動 | ○ | ||
人が集いやすい施設づくり | ○ | ||
ボランティア人材バンク | ○ |
(2)風通しの良い開かれた地域をつくろう!
単に地域の情報を伝えるだけでなく、住民一人ひとりの意識を高め、地域を動かす力に変えられるような広報活動を行います。また、誰もが自由に意見を言え、主体的に活動する事ができる環境をつくります。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
広報誌の発行 |
○ |
||
ホームページ、フェイスブックなどのSNSを活用した情報発信 | ○ | ||
市民フォーラムの開催(桜ヶ丘の未来について語るワイワイ会議) |
○ | ||
小さな声を拾い上げる”住民意見箱”の設置 | ○ |
2 福祉部会
(1)高齢者が安心して暮らせる地域を作ろう!
核家族化により高齢者生が増え、配食サービスや見守りなどの支援の必要性が高まっています。高齢者が安心して暮らせるよう住民同士のつながりを大切にした助け合いのネットワークづくりを行います。
また、高齢者が活躍の場を広げ、楽しみや生きがいを持つことができるよう、高齢者の知識やノウハウ、その人の持つ特技などを地域に活かすための機会をつくります。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
一人暮らし高齢者への声かけ運動の実施 |
○ |
||
高齢者向け講座等の開催 | ○ | ||
いきいきふれあいサロンの充実 |
○ | ||
地域の子ども達と連携した高齢者世帯への配食サービス | ○ | ||
小さな単位での高齢者のたまり場づくり | ○ | ||
高齢者の暮らしを手助けするボランティア組織の育成・支援 | ○ | ||
高齢者の知恵を伝える機会づくり(子どもや若者世代向け) | ○ | ||
ITを活用した見守りサービスの実施 | ○ |
(2)楽しく子育てできる地域をつくろう!
安心して子育てができるよう、子育ての不安や悩みなどの相談や情報交換できる機会の提供など地域ぐるみで子育てを支援し、関市で一番楽しく子育てできる地域を目指します。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
週末親子イベントの開催(料理教室、親子ウォーキング など) |
○ |
||
すくすくランドの充実(子育て支援ひろば) | ○ | ||
ベテランお母さんから学ぶ郷土料理教室 |
○ | ||
プロから学ぶお菓子づくりやパン教室の開催 | ○ | ||
子育て時期の親子が集まれる交流の場づくり(親子カフェ など) | ○ | ||
子育てや生活の知恵を高齢者から学ぶ多世代型交流事業の開催 | ○ | ||
子育てセミナーの開催(子どもとの関係、ほめ方、叱り方 など) | ○ |
3交流部会
(1)楽しく、ワクワクするような地域をつくろう!
桜ヶ丘で暮らす人々の生活を潤すとともに地域の一体感や活力をさらに高めるために住民同士の交流、地域の賑わいた楽しみが生まれるイベントや行事を開催します。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
桜ヶ丘ふれあい夏祭りの充実 |
○ |
||
桜まつりの開催 | ○ | ||
桜ヶ丘ふれあい朝市の開催(自家栽培野菜の持ち寄り) |
○ | ||
大人の夕涼み会の開催(ビアガーデン、グルメイベント など) | ○ | ||
桜の里づくり(桜の記念植樹、桜育て隊の結成 など) | ○ |
|
(2)健康づくりの盛んな地域をつくろう!
地域が元気であるためには、そこで暮らす人々が元気でなくてはなりません。身近なところで健康体操や軽スポーツなどにいつでも気軽に参加できる機会をつくります。
また、病気の予防や早期発見、進行防止は、住民一人ひとりの主体的な取り組みが重要であり、そのための情報提供や講座の開催など普及啓発を行います。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
ラジオ体操の推進(地区巡回、年間開催 など) |
|
○ | |
軽スポーツ大会の実施(ウォーキング、グランドゴルフ など) | ○ | ||
健康体操教室の開催(ヨガ、ストレッチ体操、体力測定会 など) | ○ | ||
健康に関する講演会や講座の開催 | ○ |
4学習部会
(1)ふるさとの誇りをはぐくむ心豊かな地域をつくろう!
地域住民が自由に学びあい、その成果を地域活動に活かすことができる仕組みづくりや、地域の歴史や文化、自然、人と人とのつながりといった資源を活用して、ふるさとに対する誇りがはぐくまれる活動を行います。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
ふるさと歴史研究会の発足 |
|
○ | |
桜ヶ丘探訪マップの作成(隠れた名所、面白いB級スポット など) | ○ | ||
生涯学習講座の充実(女性や若者を対象とした講座 など) | ○ | ||
魅力ある文化祭の開催 | ○ |
(2)子どもの声が聞こえる地域をつくろう!
桜ヶ丘で育つ子ども達が住み続けたい、戻ってきたいと思える魅力ある地域にすることが求められます。学校、家庭、地域が連携し、桜ヶ丘の将来を担う子ども達の健康育成を行います。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
保育園・学校との連携(保育園、小中学校、関高校 など) |
○ |
||
子ども見守りボランティアの組織化 | ○ | ||
桜ヶ丘子ども会の検討(一本化) | ○ | ||
子どものつどいの場の設置(放課後、休日、夏休み など) | ○ | ||
子ども向けものづくり講座の開催 | ○ |
|
5環境安全部
(1)気持ちよく生活できる地域をつくろう!
花と緑のある美しい街並みや潤いある生活空間は、誰もが愛着を持って住み続けたいと思う環境です。住民一人ひとりの美化意識や生活マナーを高め、花づくり運動や樹木の植栽、地域内の道路や河川、公園の清掃など清潔で快適な生活環境をづくりを行います。
また、限りある資源を上手に循環させるエコ活動に積極的に取り組むことで地域全体の環境に対する関心を高め、環境に優しい地域を目指します。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
クリーン桜ヶ丘運動の実施(ゴミ拾い、一斉清掃、落書き消去 など) |
○ |
||
花いっぱい運動の実施(花壇づくり、花木の植栽 など) | ○ | ||
ペットの飼育マナーや迷惑となる屋外焼却自粛の啓発 | ○ | ||
ゴミ出しマナーとルール作り、ゴミ集積場のイメージアップ | ○ | ||
ゴミの軽量化など環境に関する講座の開催 |
○ |
||
リサイクル活動の推進(資源回収への協力 など) | ○ |
(2)防災意識の高い地域を作ろう!
近年大きな災害がなく、市民の防災に対する意識が低下しつつあります。しかし、災害はいつ、どこで起こるか分かりません。被害をできる限り抑えるためには、住民一人ひとりが、防災について正しい知識と行動力を身に付け、災害発生に冷静に適切な行動がとれる事が大切です。防災意識を高める啓発活動とともに防災訓練や応急手当訓練などを行います。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
自主防災組織の強化(実践的な防災訓練や応急手当講習会の実施) |
○ |
||
関市あんしんメールの登録促進 | ○ | ||
災害用整体名簿の作成 | ○ | ||
災害避難マップの作成及び配布 | ○ | ||
消防団員の確保(自治会など地域との連携) | ○ |
|
(3)交通事故や犯罪のない地域をつくろう!
交通事故や犯罪のない安心して暮らせる地域を自分隊の手で築いていくためには、地域全体の意識を高めることが大切であり、交通安全や防犯パトロール、子どもの見守り活動などを行います。
事業内容 | 活動開始時期 | ||
短期 | 中期 | 長期 | |
交通安全施設の点検及び清掃 |
○ |
||
通学路など地区内の危険箇所点検及びマップの配布 | ○ | ||
交通安全運動の実施 | ○ | ||
路上駐車撲滅運動の実施 | ○ | ||
防犯パトロールの実施 | ○ |
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防犯灯の適切な維持管理(樹木の伐採、クモの巣の除去など) | ○ | ||
一家一事業所一点灯運動の実施(夜間の門灯点灯など) | ○ |
6自治連桜ヶ丘支部
(1)行政及び関係機関への働きかけ
住民の日常生活に必要な機能のうち、私たちの活動だけでは、対応できない重要課題を解決するために行政や関係機関に積極的に働きかけます。
・防犯灯の設置(増設、LED化) ・健康器具の整備
・防犯カメラの設置(地下道など)・桜ヶ丘交番の設置(移動交番など)
・通学路の安全対策(交差点改良、歩道設置、路面カラー化など)